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子どもが運動後にかかとを痛がるのはなぜ?シーバー病と見逃したくないサイン

子どもが運動後にかかとを痛がるのはなぜ?シーバー病と見逃したくないサイン

「練習の後になると、子どもがかかとの後ろを痛がる」「朝は平気でも、走ると痛みが戻る」。成長期のこのような痛みでは、シーバー病(踵骨骨端症)が候補になります。

先に結論:シーバー病は、成長途中のかかとに繰り返し負荷が加わって起こるスポーツ障害です。ただし、子どものかかとの痛みをすべてシーバー病と決めつけることはできません。痛む場所、始まり方、片足か両足か、腫れや発熱の有無まで確認することが大切です。[3][6]

運動後にかかとの痛む場所を保護者へ伝える子ども
かかとの後ろから下側に痛みが出ることがあります。痛む場所とタイミングを子どもと一緒に確認しましょう。

🦶 シーバー病とは?

シーバー病は、かかとの骨の後方にある成長部分に痛みが出る状態です。医学的には踵骨骨端症と呼ばれ、走る・跳ぶ・方向転換を繰り返す時期の子どもにみられます。[2]

痛みは、かかとの後ろから下側に出ることが多く、運動中や運動後に強くなります。歩き方がぎこちなくなったり、かかとを浮かせて歩いたりする場合もあります。両足に出ることもあります。[3][6]

成長期のかかとの骨とアキレス腱を示す医学図
成長期のかかとの後方には、アキレス腱などを通じて繰り返し力が加わります。

🔍 なぜ、かかとの成長部分が痛むの?

成長期のかかとは、成人の骨と同じ状態ではありません。後方の成長部分には、上からアキレス腱、足裏側から足底腱膜を通じた力が加わります。サッカー、バスケットボール、陸上などで走る量や跳ぶ回数が増えると、負荷と回復の釣り合いが崩れやすくなります。

一方で、「体が硬いから」「偏平足だから」と一つの原因だけで説明するのは正確ではありません。足首の動き、足の形、足底圧、体格、運動量などが研究されていますが、危険因子について一致した結論はまだありません。国内の前向き研究でも複数の身体要因が検討されており、評価は一項目に偏らないことが大切です。[1][4]

✅ シーバー病を考える手がかり

  • 小学生から中学生ごろで、スポーツをしている
  • かかとの後ろから下側が痛む
  • 走る・跳ぶと痛みが増え、休むと軽くなる
  • 練習後に足を引きずる、かかとを浮かせて歩く
  • かかとの後方を左右から挟むと痛む

これらは判断の手がかりであり、自己診断のチェック表ではありません。特に、急なけがから始まった痛みや、運動と関係なく続く痛みは別の原因も考えます。

⚠️ シーバー病以外を考えるサイン

子どものかかとの痛みには、骨折、感染、炎症性疾患、まれに腫瘍なども含まれます。次のような場合は、早めに整形外科へ相談してください。[6]

  • 転倒や衝突の直後から痛み、体重をかけられない
  • 赤み、強い腫れ、熱感、発熱がある
  • 夜間や安静時にも痛む
  • しこりがある、全身の体調も悪い
  • 片側だけの痛みが続き、徐々に悪化している

画像検査が必要かどうかは、年齢、痛む場所、症状の経過、診察所見から判断されます。レントゲンの見た目だけでシーバー病を確定するものではありません。[5]

🏃 練習は全部休んだほうがいい?

大切なのは「何日休むか」を一律に決めることではなく、痛みの反応を見ながら走る量、ダッシュ、ジャンプ、練習頻度を調整することです。痛みで歩き方が崩れる練習は、その日の負荷が高すぎるサインです。

次の練習までに痛みが残る、翌朝の一歩目で強く痛む、週を追うごとに悪化する場合は、負荷を下げて評価を受けましょう。競技を続けたい気持ちが強い子ほど、本人だけに判断を任せず、保護者と指導者で練習内容を共有してください。

子どもと保護者が一週間のスポーツ活動を振り返る様子
痛みが出た日と練習内容を記録すると、負荷を調整する手がかりになります。

🧩 保存的な対応は「組み合わせ」で考えます

一般には、活動量の調整、ふくらはぎ周囲の柔軟性や筋力への対応、靴の確認、必要に応じたヒールカップや足底装具などが検討されます。ただし、2026年のCochraneレビューでは、シーバー病を含む下肢の骨端症に対する非手術的治療について、どの方法が最も優れるかを判断する根拠は不確実とされています。[7]

そのため、インソールを入れれば必ず治る、ストレッチだけで解決する、といった説明は適切ではありません。痛みの変化、靴との相性、競技動作、成長の時期を確認しながら選択します。

🏥 当院で確認すること

ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店では、痛む場所と圧痛、足首の動き、足・靴・歩き方・足圧、片脚での動作、練習量の変化を確認します。足圧は荷重の特徴を知る材料の一つであり、それだけで診断や原因の断定はしません。

状態に応じて、足部内在筋を含むトレーニング、足部から全身への運動連鎖を考えた運動療法、靴のアドバイス、必要に応じたインソールを検討します。画像検査や医師の診察が必要と考えられる場合は、整形外科での確認を優先します。

📝 相談時に教えてほしい5項目

  • いつから、どちらの足が痛むか
  • かかとの後ろ・下・内側など、痛む位置
  • 練習中、練習後、翌朝のどこで痛むか
  • 最近増えた練習、試合、ダッシュ、ジャンプ
  • 普段履く靴と競技用シューズ

💬 よくある質問

Q.成長痛だから放っておいても大丈夫ですか?
A.成長期に多い病態ですが、痛みを我慢して同じ負荷を続けてよいという意味ではありません。歩き方が変わる、痛みが繰り返す場合は原因を確認しましょう。

Q.両足が痛くなることもありますか?
A.あります。ただし、左右差や症状の経過も判断材料になるため、両足だからシーバー病と決めることはできません。

Q.インソールは必要ですか?
A.全員に必要とは限りません。足の状態、靴、競技、痛みの反応を確認したうえで検討します。インソールだけに頼らず、練習負荷や運動療法も合わせて考えます。

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オスグッド病の疾患ページ

📚 参考資料

[1]https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjcsm/31/2/31_342/_article/-char/ja

[2]https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/58/8/58_58.925/_pdf

[3]https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37713414/

[4]https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37280033/

[5]https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24072363/

[6]https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9960861/

[7]https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/42454655/

✍️ この記事の執筆・監修

執筆者

塩野 圭吾

ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店 院長
日本足病学協会認定柔道整復師

監修者

山中 卓哉 医師

駅東ラッコ整形外科クリニック 院長
整形外科専門医

整形外科領域の医学的な観点から、記事内容を確認・監修しています。

🏥 子どものかかとの痛みのご相談

かかとの状態に加え、足・靴・歩き方・足圧、競技動作と練習量を確認し、運動療法や靴のアドバイスなどを検討します。

ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店
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