テニス肘・上腕骨外側上顆炎
- 肘の外側が痛い。
- 物を持つと肘がズキッとする。
- タオルを絞る、ドアノブを回す、ペットボトルを開ける動作がつらい。
- パソコン作業やスマホ操作の後に肘が痛くなる。
- テニス・バドミントン・ゴルフ・野球などで肘の外側が痛い
〖テニス肘・上腕骨外側上顆炎とは?〗肘の外側に起こる痛み|ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店
テニス肘は、正式には上腕骨外側上顆炎と呼ばれます。
肘の外側には、手首や指を伸ばす筋肉が付着しています。
この部分に繰り返し負担がかかることで、肘の外側に痛みが出る状態です。
特に関係しやすいのは、短橈側手根伸筋という筋肉の腱付着部です。海外では、近年「炎症」だけでなく、腱の変性や微細損傷を含むlateral elbow tendinopathyとして捉えられることも増えています。AAOSも、テニス肘では前腕の筋肉や腱が繰り返しの動作によって傷み、肘外側の腱に変性や微細損傷が起こると説明しています。
起こりやすい動作としては、
✅ 物を持ち上げる
✅ タオルを絞る
✅ ペットボトルのふたを開ける
✅ フライパンを持つ
✅ パソコンのマウス操作
✅ スマホ操作
✅ テニス・バドミントン・ゴルフ
✅ 工具を使う作業
✅ 抱っこや家事
などがあります。
ここで大切なのは、
「肘が痛い=肘だけが悪い」ではない
という点です。
テニス肘は、肘の外側に痛みが出ますが、背景には、
✅ 手首や指の使いすぎ
✅ 握る力の入れすぎ
✅ 肩甲骨や肩の使い方
✅ 姿勢の崩れ
✅ 道具の持ち方
✅ スポーツフォーム
✅ 仕事や家事での反復動作
などが関係していることがあります。
そのため、痛い部分だけを揉むのではなく、
なぜ肘の外側に負担が集中しているのか
を確認することが大切です。
〖テニス肘の原因と主な症状〗なぜ物を持つと肘が痛くなるのか?|ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店
テニス肘の主な原因は、手首や指を伸ばす筋肉への繰り返しの負担です。
ただし、単純に「使いすぎ」だけで起こるわけではありません。
実際には、
✅ 手首の使い方
✅ 握る力の強さ
✅ 肩や肩甲骨の動き
✅ 姿勢
✅ 仕事やスポーツのフォーム
✅ 休養不足
✅ 年齢による腱の変化
などが複合的に関係します。
① 手首・指を繰り返し使う
手首を反らす動作や、指で強く握る動作が多いと、肘の外側に負担がかかりやすくなります。
特に、
✅ 長時間のマウス操作
✅ 重い物を持つ
✅ 工具を使う
✅ フライパンや包丁をよく使う
✅ 子どもを抱っこする
✅ ラケットやクラブを握る
✅ 手首を反らしたまま作業する
このような動作が続くと、肘の外側にストレスが蓄積しやすくなります。
② 肩・肩甲骨がうまく使えていない
手や肘の負担は、肩や肩甲骨の使い方とも関係します。
たとえば、
✅ 猫背姿勢
✅ 肩甲骨が動きにくい
✅ 肩が前に巻いている
✅ 腕だけで作業している
✅ 体幹が使えず手先だけで力を出している
このような状態では、肘や手首に負担が集中しやすくなります。
ラケットスポーツやゴルフでも、肩甲骨・体幹・下半身がうまく使えていないと、肘だけで衝撃を受けやすくなります。
③ 痛みを我慢して使い続けている
テニス肘は、初期には「少し痛いけど使える」ことが多いです。
しかし、
⚠️ 痛いまま仕事を続ける
⚠️ スポーツを続ける
⚠️ 湿布だけで様子を見る
⚠️ 肘を強く揉み続ける
⚠️ 原因動作を変えない
この状態が続くと、痛みが長引きやすくなります。
日本整形外科学会と日本肘関節学会による上腕骨外側上顆炎診療ガイドラインは、保存療法から手術療法まで治療の有用性を検証し、長期予後を見据えた治療・リハビリテーションの指針として作成されています。
テニス肘で出やすい症状
テニス肘では、以下のような症状がみられます。
✅ 肘の外側が痛い
✅ 物を持つと痛い
✅ タオルを絞ると痛い
✅ ペットボトルのふたを開けると痛い
✅ ドアノブを回すと痛い
✅ フライパンを持つと痛い
✅ パソコン作業後に痛い
✅ ラケットやクラブを振ると痛い
✅ 握力が落ちた感じがする
✅ 朝起きたときに肘がこわばる
特に、
「手首を反らしながら物を持つと痛い」
という場合は、テニス肘でよくみられるパターンです。
代表的な確認方法として、手首を反らす動作で痛みをみるThomsenテストや、中指を伸ばす力で痛みをみる中指伸展テストなどがあります。ただし、自己判断で強く検査を繰り返すと痛みを悪化させることがあるため、無理に行う必要はありません。
〖テニス肘の保存療法と自宅での注意点〗肘を休ませるだけでなく、使い方を整えることが大切です|ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店
テニス肘の多くは、まず保存療法が中心になります。
日本整形外科学会では、保存療法として、手首や指のストレッチ、スポーツや手をよく使う作業を控えること、湿布や外用薬、必要に応じた注射、テニス肘用バンドなどが紹介されています。
ただし、大切なのは、
「肘を休ませるだけ」ではなく、負担のかかり方を変えること
です。
痛みが少し落ち着いても、同じ使い方を続ければ再発しやすくなります。
痛みの程度に合わせた考え方
🟦 軽度
物を持つと少し痛いが、日常生活は大きく困らない
→ 作業量を調整し、ストレッチ・使い方の見直しを行う
🟨 中等度
家事・仕事・スポーツで痛みがはっきり出る
→ 原因動作を減らし、手首・前腕・肩甲骨まで評価する
🟥 強い痛み
安静時も痛い、夜間痛がある、物が持てない
→ 医療機関での確認を検討し、強い負荷を避ける
自宅でやってよいこと
✅ 痛みが出る作業を一時的に減らす
✅ 手首・指の軽いストレッチ
✅ 手首を反らしたまま重い物を持たない
✅ 物を持つときは手のひらを上に向ける
✅ パソコン作業の姿勢を見直す
✅ マウスやキーボードの位置を調整する
✅ スポーツではグリップやフォームを見直す
ストレッチは大切ですが、強く伸ばせばよいわけではありません。
痛みが強い時期に無理に伸ばしすぎると、かえって腱付着部への刺激が増えることがあります。
避けたいこと
⚠️ 痛みを我慢して作業を続ける
⚠️ 肘の外側を強く揉み続ける
⚠️ 痛み止めだけでスポーツを続ける
⚠️ 手首を反らしたまま重い物を持つ
⚠️ サポーターだけに頼る
⚠️ 痛みが消えた直後に全力で再開する
テニス肘は、短期的には痛みを抑えることも大切ですが、長期的には筋力・柔軟性・使い方の改善が重要です。海外のレビューでも、徒手療法や遠心性筋力トレーニングなどの理学療法は有用性が示されており、保存療法の中心として考えられています。
サポーターやテニス肘バンドについて
テニス肘用バンドは、前腕の筋肉にかかる牽引ストレスを一部軽減する目的で使われることがあります。
ただし、バンドをつければ根本的に治るわけではありません。
✅ 一時的な負担軽減
✅ 作業時の補助
✅ スポーツ時の痛み対策
としては役立つことがありますが、並行してストレッチ・筋力改善・使い方の見直しを行うことが大切です。
〖ラッコ整骨院での評価とサポート〗肘だけでなく手首・肩・肩甲骨・使い方まで確認します|ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店
ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店では、テニス肘に対して、痛みのある肘だけでなく、手首・指・肩・肩甲骨・姿勢・日常動作まで確認します。
テニス肘は肘の外側に痛みが出る症状ですが、背景には手首の使い方、握り方、肩甲骨の動き、体幹の使い方、仕事やスポーツフォームが関係していることがあります。
① 痛みの部位と動作を確認します
まずは、痛みの場所と痛みが出る動作を確認します。
✅ 肘の外側が痛いのか
✅ 前腕まで痛みが広がるのか
✅ 物を持つと痛いのか
✅ 手首を反らすと痛いのか
✅ 握ると痛いのか
✅ しびれがあるのか
✅ 首や肩からの関連痛がないか
肘の外側の痛みでも、すべてがテニス肘とは限りません。
橈骨神経の問題、頚椎由来の症状、関節内の問題などが関係することもあるため、痛みの出方を丁寧に確認します。
② 手首・指・前腕の状態を評価します
テニス肘では、手首や指の使い方が非常に重要です。
当院では、
✅ 手首の可動域
✅ 指の使い方
✅ 握る力の入り方
✅ 前腕筋の硬さ
✅ 手首を反らす動作
✅ 作業中の手の使い方
を確認します。
肘の外側だけを施術しても、手首や指の使い方が変わらなければ、痛みが戻りやすくなります。
③ 肩・肩甲骨・姿勢を確認します
手先に負担が集中している背景には、肩や肩甲骨の使い方が関係していることがあります。
当院では、
✅ 肩甲骨の動き
✅ 肩の可動域
✅ 猫背姿勢
✅ 首・肩まわりの緊張
✅ 体幹の使い方
✅ 作業時の姿勢
を確認します。
特にデスクワークや家事、スポーツでは、姿勢や肩甲骨の位置が崩れることで、肘や手首に負担が集中しやすくなります。
④ 物理療法・手技・運動療法を組み合わせます
ラッコ整骨院では、状態に合わせて、物理療法・手技療法・運動療法を組み合わせます。
痛みが強い時期は、肘外側の痛みや前腕の過緊張を落ち着かせることを優先します。
痛みが落ち着いてきたら、
🟦 手首・指の柔軟性改善
🟩 前腕筋の負荷調整
🟨 肩甲骨・肩の動き改善
🟧 握り方・持ち方の修正
🟥 段階的な仕事・スポーツ復帰
という流れでサポートします。
慢性化しているケースでは、体外衝撃波などを検討することもあります。近年の報告では、慢性の外側上顆炎に対して体外衝撃波療法が用いられることがありますが、効果には個人差があり、運動療法や負荷管理と組み合わせて考えることが大切です。
整形外科での検査をおすすめするケース
以下のような場合は、整形外科での検査をおすすめします。
🟥 安静にしていても痛い
🟥 夜間痛がある
🟥 物が持てないほど痛い
🟥 しびれがある
🟥 首から腕にかけて症状がある
🟥 転倒や外傷後から痛みが出た
🟥 肘が腫れている
🟥 数か月以上改善しない
🟥 注射や画像検査の必要性を確認したい
テニス肘は保存療法で改善を目指すことが多いですが、長引く場合や他の疾患が疑われる場合は、医師の診察・画像検査も大切です。
よくある質問
Q. テニスをしていなくてもテニス肘になりますか?
はい、なります。
テニス肘は名前に「テニス」と入っていますが、実際には家事、育児、パソコン作業、工具作業、スポーツなど、手首や指をよく使う方に多くみられます。
Q. 湿布を貼っていれば治りますか?
湿布で一時的に痛みが楽になることはあります。
ただし、原因となる手首の使い方や作業量が変わらないと、痛みを繰り返しやすくなります。
Q. ストレッチはした方がいいですか?
多くの場合、軽いストレッチは有効です。
ただし、痛みが強い時期に無理に伸ばしすぎると悪化することがあります。痛みが出ない範囲で行うことが大切です。
Q. サポーターは必要ですか?
作業時やスポーツ時の負担軽減に役立つことがあります。
ただし、サポーターだけで根本改善するわけではないため、使い方の見直しや運動療法も必要です。
Q. 整骨院では何ができますか?
痛みの状態確認、手首・指・前腕・肩甲骨の評価、物理療法、手技療法、運動療法、日常生活やスポーツ動作のアドバイスを行います。必要に応じて整形外科での確認もご提案します。
まとめ
テニス肘・上腕骨外側上顆炎は、肘の外側に痛みが出る症状です。
大切なのは、
「肘だけを揉めばよい」
「湿布を貼って様子を見れば大丈夫」
で終わらせないことです。
肘の外側に痛みが出ている背景には、手首や指の使い方、握り方、肩甲骨の動き、姿勢、仕事やスポーツ動作のクセが関係していることがあります。
ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店では、肘だけでなく、手首・指・肩・肩甲骨・姿勢・使い方まで確認し、痛みの軽減と再発予防をサポートします。
肘の外側の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください😊
この記事の執筆者
執筆者:塩野圭吾
ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店 院長
柔道整復師/インソール療法スペシャリスト
最終更新日:2026年5月29日
引用文献
- 日本整形外科学会.「テニス肘(上腕骨外側上顆炎)」日本整形外科学会 症状・病気をしらべる.
- 日本整形外科学会,日本肘関節学会.『上腕骨外側上顆炎診療ガイドライン2024(改訂第3版)』南江堂.2024.
- American Academy of Orthopaedic Surgeons. “Tennis Elbow(Lateral Epicondylitis).” OrthoInfo.
- Ma KL, Wang HQ. “Management of Lateral Epicondylitis: A Narrative Literature Review.” Pain Research and Management. 2020.
- Landesa-Piñeiro L, Leirós-Rodríguez R. “Physiotherapy treatment of lateral epicondylitis: A systematic review.” Journal of Back and Musculoskeletal Rehabilitation. 2022.
- Delia C, et al. “Focal versus combined Focal plus Radial Extracorporeal Shockwave Therapy in Lateral Elbow Tendinopathy.” 2024.
- Defoort S, et al. “Lateral elbow tendinopathy: surgery versus extracorporeal shock wave therapy.” 2021.
- 鈴木克彦,長谷川博一.「上腕骨外上顆炎における運動療法の治療効果:ストレッチ運動と筋力増強運動との比較」理学療法学Supplement.2002.
施術の流れ
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カウンセリングの内容を元に、あなたに最も最適な施術の説明をさせて頂きます。
ご要望がありましたら、お気軽にお伝え下さい。
施術の説明を行った後、施術を行います。身体の構造を理解したソフトな手技で、強い力は使いません。
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