母指CM関節症
- 親指の付け根が痛い。
- 瓶のふたを開けると痛い。
- ペットボトルを開ける、タオルを絞る、物をつまむ動作がつらい。
- スマホ操作やペンを持つ動作で親指が痛くなる。
- 親指の付け根が腫れている、出っ張ってきた気がする。
- ドケルバン病だと思っていたけれど、親指の付け根そのものが痛い。
〖母指CM関節症とは?〗親指の付け根に痛みが出る関節のトラブル|ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店
母指CM関節症とは、親指の付け根にある母指CM関節に起こる変形性関節症です。
母指CM関節は、親指の付け根にあり、親指を大きく動かすためにとても重要な関節です。
親指は、
✅ 物をつまむ
✅ 握る
✅ ひねる
✅ 押す
✅ 支える
✅ ペンや箸を使う
✅ スマホを操作する
など、日常生活の多くの動作で使われます。
その分、母指CM関節には負担がかかりやすく、関節軟骨がすり減ったり、関節が不安定になったりすることで痛みが出ることがあります。
症状としては、
✅ 親指の付け根が痛い
✅ 瓶のふたを開けると痛い
✅ 物をつまむと痛い
✅ ペットボトルを開けにくい
✅ 親指に力が入りにくい
✅ 親指の付け根が腫れる
✅ 親指が開きにくい
✅ 進行すると変形が目立つ
などがみられます。
ここで大切なのは、
「親指側の手首が痛い=全部ドケルバン病」ではない
ということです。
ドケルバン病は、手首の親指側にある腱と腱鞘のトラブルです。
一方、母指CM関節症は、親指の付け根の関節そのものに痛みが出る症状です。
どちらも親指側に痛みが出るため似ていますが、痛む場所や痛みが出る動作が少し違います。
母指CM関節症では、
つまむ・握る・瓶のふたを開ける・親指に力を入れる動作
で痛みが出やすいです。
一方で、ドケルバン病では、
親指を動かす腱の通り道や、手首を小指側に倒す動作
で痛みが出やすい傾向があります。
つまり、親指まわりの痛みでは、
腱の痛みなのか、関節の痛みなのかを見極めること
がとても大切です。
〖母指CM関節症の原因と主な症状〗なぜ瓶のふた・つまむ・スマホ操作で痛くなるのか?|ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店
母指CM関節症の原因は、親指の付け根にかかる繰り返しの負担や、加齢による関節軟骨の変化、関節の不安定性などが関係します。
ただし、単純に「使いすぎ」だけで起こるわけではありません。
① つまむ・握る・ひねる動作で関節に負担がかかる
母指CM関節は、親指を大きく動かすために可動性が高い関節です。
そのため、
✅ 瓶のふたを開ける
✅ ペットボトルを開ける
✅ タオルを絞る
✅ 洗濯ばさみをつまむ
✅ ペンを握る
✅ スマホを片手で操作する
✅ ハサミを使う
✅ 包丁を握る
✅ ボタンを留める
✅ 小銭をつまむ
このような動作で負担がかかります。
特に、親指と人差し指で強くつまむ動作では、母指CM関節に大きな力が加わります。
親指の付け根は小さな関節ですが、日常生活ではかなり働いています。
そのため、痛みが出ると家事・仕事・スマホ操作・細かい作業に影響しやすいです。
② 加齢や関節軟骨のすり減りが関係する
母指CM関節症は、中高年以降の女性に多くみられる傾向があります。
年齢とともに関節軟骨がすり減ったり、関節を支える靭帯が緩んだりすると、親指の付け根に負担がかかりやすくなります。
進行すると、
✅ 親指の付け根が出っ張る
✅ 親指が開きにくくなる
✅ つまむ力が弱くなる
✅ 親指の形が変わってくる
✅ 他の指で代償して手全体が疲れやすくなる
といった変化が出ることがあります。
ただし、画像で関節の変化があっても、必ず強い痛みが出るとは限りません。
画像所見だけでなく、実際にどの動作で痛いのか、どの程度生活に困っているのかを見ることが大切です。
③ 手首・前腕・肩の使い方も影響する
母指CM関節症は親指の付け根に痛みが出ますが、親指だけの問題とは限りません。
たとえば、
✅ 手首が硬い
✅ 前腕の筋肉が緊張している
✅ 肘や肩を使わず手先だけで作業している
✅ スマホを親指だけで支えている
✅ 包丁やペンを強く握りすぎている
✅ 親指を広げた状態で物を持つ癖がある
✅ 肩が内側に巻いて手先に負担が集中している
このような使い方が続くと、親指の付け根に負担が集中しやすくなります。
つまり、母指CM関節症では、
痛い親指だけを見るのではなく、手首・前腕・肘・肩・日常動作まで確認すること
が大切です。
母指CM関節症で出やすい症状
母指CM関節症では、以下のような症状がみられます。
✅ 親指の付け根が痛い
✅ 瓶のふたを開けると痛い
✅ ペットボトルを開けにくい
✅ 物をつまむと痛い
✅ タオルを絞ると痛い
✅ ペンや箸を使うと痛い
✅ スマホ操作で痛い
✅ 親指に力が入りにくい
✅ 親指の付け根が腫れる
✅ 親指が開きにくい
✅ 親指の付け根が出っ張ってきた
✅ 手を使うと親指が疲れやすい
代表的には、親指の付け根を押したときの痛みや、親指を軸方向に軽く押しながら動かすと痛みが出ることがあります。
ただし、自己判断で強く押したり、痛みを再現する検査を何度も行ったりする必要はありません。
特に注意したい症状は以下です。
🟥 親指の付け根の変形が強い
🟥 痛みで物を持てない
🟥 安静にしていても痛い
🟥 親指の動きがかなり制限されている
🟥 腫れや熱感が強い
🟥 転倒後から痛い
🟥 複数の指の関節が腫れている
🟥 朝のこわばりが長く続く
🟥 数週間たっても改善しない
このような場合は、母指CM関節症以外にも、骨折・関節炎・関節リウマチ・腱鞘炎などを確認する必要があります。
〖母指CM関節症の保存療法と自宅での注意点〗手の使い方・サポーター・避けたい動作|ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店
母指CM関節症では、まず親指の付け根にかかる負担を減らすことが大切です。
軽度であれば、手の使い方の見直し、サポーター、物理療法、手技療法、運動療法などで痛みの軽減を目指します。
一方で、変形が進んでいる場合や、痛みが強く日常生活に大きな支障がある場合は、整形外科・手外科で画像検査や注射、手術などが検討されることもあります。
症状の程度に合わせた考え方
🟦 軽度
瓶のふたやスマホ操作で少し痛い
→ 親指の使い方を見直し、負担を減らす
🟨 中等度
家事・仕事・細かい作業で痛みがはっきり出る
→ サポーターや固定、手首・前腕・肩の使い方も確認する
🟥 強い症状
物が持てない、変形が強い、痛みが長引く
→ 整形外科・手外科で画像検査や専門的な治療を検討する
自宅で気をつけたいこと
✅ 痛みが出る動作を一時的に減らす
✅ 瓶のふた開けは補助具を使う
✅ 親指だけで強くつままない
✅ スマホを片手で長時間支えない
✅ ペンや包丁を強く握りすぎない
✅ 洗濯ばさみやハサミを使いすぎない
✅ 痛みが強い時期はサポーターを検討する
✅ 作業の合間に手を休ませる
親指の付け根が痛い方は、細かい動作を頑張りすぎる傾向があります。
特に、
✅ 硬い瓶のふたを無理に開ける
✅ 親指でスマホを支え続ける
✅ 小さい物を強くつまむ
✅ 手先だけで重い物を持つ
✅ 痛みを我慢して家事を続ける
このような動作は、母指CM関節への負担を増やしやすいです。
避けたいこと
⚠️ 痛みを我慢して瓶のふたを開ける
⚠️ 親指の付け根を強く揉みすぎる
⚠️ 親指だけでスマホを支え続ける
⚠️ サポーターをつけたまま使いすぎる
⚠️ 変形を「年齢のせい」と決めつけて放置する
⚠️ ドケルバン病と自己判断して対応する
⚠️ 強い痛みや腫れを放置する
ここはかなり大切です。
母指CM関節症は、痛いところを揉めば治る症状ではありません。
関節に負担がかかって痛みが出ているため、痛い場所を強く押したり、無理に動かしたりすると、かえって痛みが強くなることがあります。
大切なのは、
🟦 痛みの出る動作を確認
🟩 親指の付け根への負担を減らす
🟨 必要に応じてサポーターを使う
🟧 手首・前腕・肩の使い方を整える
🟥 日常生活で再発しにくい使い方を作る
という流れです。
〖ラッコ整骨院での評価とサポート〗親指だけでなく手首・前腕・肘・肩まで確認します|ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店
ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店では、母指CM関節症が疑われる親指の付け根の痛みに対して、親指だけでなく、手首・前腕・肘・肩・姿勢・日常動作まで確認します。
母指CM関節症は親指の付け根に痛みが出ますが、原因は親指だけとは限りません。
① 痛みの場所と動作を確認します
まずは、どこが痛いのか、どの動作で痛いのかを確認します。
✅ 親指の付け根が痛いのか
✅ 手首の親指側が痛いのか
✅ 親指を動かすと痛いのか
✅ つまむと痛いのか
✅ 瓶のふたで痛いのか
✅ スマホ操作で痛いのか
✅ 腫れや変形があるのか
✅ 転倒や外傷のきっかけがあるのか
親指まわりの痛みでも、母指CM関節症、ドケルバン病、手関節捻挫、関節リウマチなどで対応が変わります。
そのため、痛む場所と動作を丁寧に確認します。
② 親指・手首・前腕の状態を確認します
当院では、親指と手首の状態を確認します。
✅ 親指の可動域
✅ 親指の開きやすさ
✅ つまむ力
✅ 握る力
✅ 親指の付け根の圧痛
✅ 腫れや変形の有無
✅ 手首の可動域
✅ 前腕筋の緊張
痛みが強い場合は、無理に関節を動かしすぎず、状態に合わせて評価します。
③ 肘・肩・姿勢・使い方も確認します
母指CM関節症では、手先だけでなく腕全体の使い方も大切です。
当院では、
✅ 手首の使い方
✅ 前腕の筋緊張
✅ 肘の使い方
✅ 肩甲骨の位置
✅ 巻き肩姿勢
✅ スマホ操作姿勢
✅ 仕事中の手の使い方
✅ 家事・育児動作
まで確認します。
親指だけ施術しても、同じ使い方を続けていると痛みが戻りやすくなります。
④ 物理療法・手技・運動療法を組み合わせます
ラッコ整骨院では、状態に合わせて、物理療法・手技療法・運動療法を組み合わせます。
痛みが強い時期は、無理に強い刺激を入れず、関節への負担を減らすことを優先します。
状態に合わせて、
🟦 痛みの軽減
🟩 親指・手首の負担軽減
🟨 前腕・肘・肩の使い方改善
🟧 家事・仕事・スマホ動作の修正
🟥 再発予防のセルフケア
という流れでサポートします。
必要に応じて、サポーターや固定、作業道具の工夫についてもアドバイスします。
ただし、変形が強い場合、痛みが長引く場合、日常生活に大きな支障がある場合は、整形外科・手外科での確認をご提案します。
整形外科・手外科での検査をおすすめするケース
以下のような場合は、医療機関での確認をおすすめします。
🟥 親指の付け根の変形が強い
🟥 痛みで物が持てない
🟥 つまむ力が明らかに弱い
🟥 親指が開きにくい
🟥 腫れや熱感が強い
🟥 転倒後から痛い
🟥 関節の変形が進んでいる
🟥 複数の指関節が腫れている
🟥 朝のこわばりが長く続く
🟥 数週間たっても改善しない
母指CM関節症は、軽度なら保存療法で痛みの軽減を目指せることがあります。
ただし、進行例では画像検査や専門的な治療が必要になることもあります。
よくある質問
Q. 母指CM関節症はどこが痛くなりますか?
親指の付け根が痛くなります。
瓶のふたを開ける、物をつまむ、ペットボトルを開ける、タオルを絞るなど、親指に力を入れる動作で痛みが出やすいです。
Q. ドケルバン病とは違いますか?
違います。
ドケルバン病は手首の親指側にある腱と腱鞘のトラブルです。
母指CM関節症は、親指の付け根の関節そのものに痛みが出る症状です。痛む場所と痛みが出る動作を確認することが大切です。
Q. サポーターは使った方がいいですか?
痛みが強い時期や、仕事・家事でどうしても親指を使う場合は、サポーターが役立つことがあります。
ただし、サポーターをつけたまま使いすぎると改善しにくいこともあるため、手の使い方を見直すことも大切です。
Q. 変形したら治りませんか?
関節の変形そのものを完全に元通りにすることは難しい場合があります。
ただし、負担を減らし、使い方を整えることで痛みや日常生活の困りごとを軽くできることがあります。
Q. 整骨院では何ができますか?
痛みの場所、親指・手首の動き、つまむ力、前腕の緊張、肘・肩・姿勢・日常動作を確認し、物理療法・手技療法・運動療法、仕事や家事での使い方のアドバイスを行います。必要に応じて整形外科・手外科での確認をご提案します。
まとめ
母指CM関節症は、親指の付け根にある母指CM関節に負担がかかり、瓶のふたを開ける、物をつまむ、スマホを操作する、タオルを絞るなどの動作で痛みが出る症状です。
大切なのは、
「親指が痛いけど使っていれば慣れる」
「ドケルバン病だろう」
「年齢のせいだから仕方ない」
と決めつけないことです。
母指CM関節症では、親指の付け根の関節だけでなく、手首・前腕・肘・肩の使い方、スマホ操作、家事や仕事での手の使い方を総合的に確認することが重要です。
ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店では、親指だけでなく、手首・前腕・肘・肩・姿勢・日常動作まで確認し、痛みの軽減と再発予防をサポートします。
変形が強い場合や痛みが長引く場合は、整形外科・手外科での確認をご提案します。
親指の付け根の痛み、瓶のふたを開けるときの痛み、つまむ動作での痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください😊
この記事の執筆者
執筆者:塩野圭吾
ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店 院長
柔道整復師/インソール療法スペシャリスト
最終更新日:2026年5月29日
引用文献
- 日本整形外科学会.「母指CM関節症」症状・病気をしらべる.
- 日本手外科学会.「母指CM関節症」手外科シリーズ.2024年3月改訂.
- American Academy of Orthopaedic Surgeons. “Arthritis of the Thumb.” OrthoInfo.
- American Academy of Orthopaedic Surgeons. “Thumb Carpometacarpal CMC Arthroplasty.” OrthoInfo.
- Mayo Clinic. “Thumb arthritis – Symptoms and causes.”
- Mayo Clinic. “Thumb arthritis – Diagnosis and treatment.”
- Li YK, White C, Ignacy TA, Thoma A. “Carpometacarpal osteoarthritis of the thumb.” CMAJ. 2013;185(2):149.
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