股関節唇損傷・FAI
- 足の付け根が痛い
- 股関節を深く曲げると痛い
- しゃがむと股関節が詰まる
- あぐらをかくと股関節がつらい
- 車の乗り降りで股関節が痛い
- 股関節を動かすと引っかかる感じがある
- クリック音やコリッとした違和感がある
- スポーツ中に鼠径部が痛くなる
- ランニングや切り返し動作で股関節が痛い
- 股関節の前側がつまる感じがある
- 病院で股関節唇損傷やFAIと言われた
- 股関節の痛みが長引いている
〖股関節唇損傷・FAIとは?〗足の付け根の痛み・股関節の引っかかりを起こす状態|ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店
股関節は、骨盤側の受け皿と、大腿骨の丸い骨頭でできている関節です。🦴
関節唇は、股関節の受け皿の縁にある線維軟骨のような組織で、股関節の安定性や滑らかな動きに関係しています。
股関節唇損傷では、この関節唇に傷がつくことで、足の付け根の痛み、引っかかり感、クリック音、股関節の違和感が出ることがあります。
FAIは、大腿骨側や骨盤側の骨の形によって、股関節を深く曲げたり、ひねったりしたときに骨同士がぶつかりやすくなる状態です。
FAIには主に、
✅ 大腿骨側の形が関係するカム型
✅ 骨盤側の受け皿が関係するピンサー型
✅ 両方が関係する混合型
があります。
股関節唇損傷やFAIでは、
「股関節が詰まる感じがする」
「しゃがむと足の付け根が痛い」
「スポーツの切り返しで鼠径部が痛い」
「股関節を動かすと引っかかる」
という訴えが多くみられます。
ただし、鼠径部痛の原因は股関節唇だけとは限りません。
股関節の軟骨、腸腰筋、内転筋、恥骨周囲、腰椎、仙腸関節などが関係することもあります。
そのため、足の付け根の痛みでは、痛い場所だけでなく、どの動作で痛むのか、股関節の可動域、スポーツ動作、歩行まで確認することが大切です。
〖股関節唇損傷・FAIの原因と主な症状〗なぜしゃがむ・ひねる動作で鼠径部が痛くなるのか?|ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店
股関節唇損傷・FAIは、ひとつの原因だけで起こるわけではありません。
股関節の骨の形、繰り返しのスポーツ動作、股関節の可動域、骨盤や体幹の使い方などが重なって症状が出ることがあります。
① 股関節の骨形態によるインピンジメント 🦴
FAIでは、股関節を曲げる・内側にひねる動きで、大腿骨と骨盤側の受け皿がぶつかりやすくなります。
その結果、関節唇や軟骨に負担がかかり、股関節の前側や鼠径部に痛みが出ることがあります。
特に、
✅ 深くしゃがむ
✅ あぐらをかく
✅ 股関節を内側にひねる
✅ 車に乗り降りする
✅ 低い椅子から立ち上がる
このような動作で痛みや詰まり感が出やすくなります。
② スポーツ動作による繰り返しの負担 ⚡
股関節唇損傷やFAIは、スポーツ動作で症状が出ることがあります。
特に、股関節を深く曲げる、ひねる、切り返す、踏み込む動作が多い競技では注意が必要です。
✅ サッカー
✅ 野球
✅ バドミントン
✅ テニス
✅ 陸上
✅ ダンス
✅ 格闘技
✅ ウエイトトレーニング
股関節の可動域や骨盤の安定性が不足していると、股関節の前側に負担が集中しやすくなります。
③ 股関節の可動域制限 🔎
股関節が硬いと、本来股関節で逃がすべき動きが腰や骨盤に逃げたり、逆に股関節の一部へ負担が集中したりします。
特に、
✅ 股関節の内旋が硬い
✅ 深く曲げると詰まる
✅ 開脚やあぐらが苦手
✅ しゃがみ込みがしづらい
✅ 片脚で踏ん張ると股関節が痛い
このような場合、股関節の動き方を丁寧に確認する必要があります。
④ 骨盤・体幹・足元の使い方 👣
股関節は、骨盤・体幹・足元と連動して動きます。
足元が不安定だったり、体幹がぶれたり、骨盤のコントロールが不十分だったりすると、股関節の前側に負担がかかりやすくなります。
そのため、股関節唇損傷やFAIでは、股関節だけを見るのではなく、
✅ 骨盤の傾き
✅ 体幹の安定性
✅ 片脚バランス
✅ 膝の向き
✅ 足部の回内・回外
✅ 歩行や競技動作
まで確認することが大切です。
〖股関節唇損傷・FAIの保存療法と日常生活での注意点〗股関節を深く曲げすぎない工夫が大切です|ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店
股関節唇損傷・FAIでは、まず整形外科で状態を確認することが大切です。
股関節唇や骨形態の評価には、レントゲン、MRI、必要に応じた専門的な画像検査が検討されます。
保存療法では、症状を悪化させる動作を避けながら、股関節・骨盤・体幹の機能改善を目指します。
✅ 股関節を深く曲げすぎる動作を避ける
✅ 痛みが出る角度を把握する
✅ 股関節周囲の筋緊張を整える
✅ 骨盤・体幹の安定性を高める
✅ 歩行やスポーツ動作を見直す
✅ 必要に応じて運動量を調整する
日常生活では、以下のような点に注意が必要です。
⚠️ 深くしゃがみ込む
⚠️ 痛みを我慢してストレッチする
⚠️ 股関節を内側に強くひねる
⚠️ 低い椅子や床座りが多い
⚠️ 痛みがあるのに競技を続ける
⚠️ スクワットを深く行いすぎる
⚠️ 股関節のクリック音を何度も確認する
痛みがある時期は、「股関節を柔らかくすればよい」と考えて無理に伸ばすのではなく、痛みが出る角度や動作を把握することが大切です。
📌 しゃがむ深さを浅くする
📌 床座りを減らす
📌 椅子を少し高めにする
📌 競技中の切り返しや踏み込みを調整する
📌 痛みが出るストレッチは避ける
このような工夫をしながら、股関節に負担が集中しない身体の使い方を整えていきます。
〖ラッコ整骨院での評価とサポート〗股関節だけでなく骨盤・体幹・足元・歩行まで確認します|ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店
ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店では、股関節唇損傷・FAIによる鼠径部痛に対して、股関節だけを見て終わりにはしません。
① 痛みの出る動作を確認します 🔎
まずは、どの動作で股関節が痛むのかを確認します。
✅ しゃがむ
✅ あぐら
✅ 歩行
✅ 走る
✅ 階段
✅ 車の乗り降り
✅ スポーツ動作
✅ 股関節をひねる動作
痛みの場所、角度、引っかかり感、クリック音の有無を確認します。
② 股関節の可動域を評価します 🦴
股関節唇損傷・FAIでは、股関節の可動域評価が重要です。
当院では、
✅ 屈曲
✅ 内旋
✅ 外旋
✅ 外転
✅ 伸展
✅ 左右差
✅ 詰まり感の出る角度
✅ 痛みの出る方向
を確認します。
③ 骨盤・体幹・足元を確認します 👣
股関節への負担は、骨盤・体幹・足元の使い方によって変わります。
✅ 骨盤の傾き
✅ 体幹の安定性
✅ 片脚バランス
✅ 膝の向き
✅ 足部の回内・回外
✅ 歩行時の股関節の使い方
✅ 靴やインソールの状態
まで確認し、股関節に負担が集中している原因を探します。
④ 物理療法・手技療法・運動療法を組み合わせます 💡
状態に合わせて、物理療法・手技療法・運動療法を組み合わせます。
痛みが強い時期は、股関節まわりの過緊張を減らし、痛みが出にくい動作を確認します。
症状が落ち着いてきたら、股関節・骨盤・体幹の連動性を高め、日常生活やスポーツで負担がかかりにくい動作を目指します。
整形外科での検査をおすすめするケース ⚠️
以下のような場合は、整形外科での検査をおすすめします。
⚠️ 股関節の引っかかりが強い
⚠️ 鼠径部痛が長引いている
⚠️ 歩くと股関節が強く痛い
⚠️ 股関節がロックする感じがある
⚠️ 夜間痛がある
⚠️ スポーツ中に痛みが増悪する
⚠️ 痛みでしゃがめない
⚠️ 股関節の可動域が明らかに狭い
⚠️ クリック音と痛みがセットで出る
⚠️ 病院でFAIや股関節唇損傷を疑われた
股関節唇損傷やFAIは、画像検査や専門的な評価が必要になることがあります。
よくある質問
Q. 股関節唇損傷は整骨院で治りますか?
整骨院で股関節唇損傷を画像で診断したり、損傷した関節唇そのものを治したりすることはできません。
当院では、整形外科での診断を前提に、股関節に負担が集中しにくい身体の使い方をサポートします。
Q. 股関節のクリック音があります。大丈夫ですか?
クリック音だけで問題があるとは限りません。
ただし、痛み・引っかかり・可動域制限を伴う場合は、股関節唇損傷やFAIなどを確認する必要があります。
Q. スポーツは続けてもいいですか?
痛みの程度や原因によります。
鼠径部痛が続く場合や、動作で悪化する場合は、無理に続けず整形外科や専門家に相談することが大切です。
Q. ストレッチをすれば良くなりますか?
股関節の状態によります。
FAIでは、深く曲げる・内側にひねるストレッチで痛みが悪化することがあります。痛みが出る動きは無理に行わないことが大切です。
まとめ
股関節唇損傷・FAIは、足の付け根の痛み、股関節の詰まり感、引っかかり感、クリック音、スポーツ中の鼠径部痛につながることがあります。
大切なのは、
「股関節が硬いだけだろう」
「ストレッチすれば良くなるだろう」
「痛いけどスポーツを続ければ慣れるだろう」
と自己判断しないことです。
ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店では、股関節だけでなく、骨盤・体幹・足元・歩行・スポーツ動作まで確認し、股関節に負担が集中しにくい身体づくりをサポートします。
この記事の執筆者
執筆者:塩野圭吾
ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店 院長
柔道整復師/インソール療法スペシャリスト
最終更新日:2026年6月1日
引用文献
- American Academy of Orthopaedic Surgeons. “Femoroacetabular Impingement.” OrthoInfo.
- American Academy of Orthopaedic Surgeons. “Hip Arthroscopy.” OrthoInfo.
- Fortier LM, et al. “An Updated Review of Femoroacetabular Impingement Syndrome.” Orthopedic Reviews. 2022.
- Griffin DR, et al. “The Warwick Agreement on femoroacetabular impingement syndrome.” British Journal of Sports Medicine. 2016;50:1169-1176.
- Reiman MP, et al. “Femoroacetabular impingement surgery or physical therapy?” Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy. 2019.
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