腱板損傷・腱板断裂
- 肩が痛くて腕が上がりにくい。
- 夜、肩が痛くて目が覚める。
- 腕を上げると力が入りにくい。
- 服を着る、髪を洗う、高い棚の物を取る動作がつらい。
- 転倒後から肩が上がらなくなった。
- 「四十肩・五十肩かな」と思っていたけれど、なかなか良くならない。
〖腱板損傷・腱板断裂とは?〗肩を支える腱板に傷が入る状態|ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店
腱板とは、肩関節の奥で腕の骨を支えている筋肉と腱の集まりです。
主に、
✅ 棘上筋
✅ 棘下筋
✅ 小円筋
✅ 肩甲下筋
という4つの筋肉が関係します。
これらは肩のインナーマッスルとも呼ばれ、腕を上げる・外にひねる・内にひねる動きだけでなく、肩関節を安定させる役割もあります。
腱板損傷・腱板断裂とは、この腱板に傷が入ったり、部分的または完全に切れたりする状態です。
起こり方としては、
✅ 加齢による腱の変性
✅ 転倒や外傷
✅ 重い物を持った
✅ 繰り返す肩の使いすぎ
✅ 野球・テニス・バドミントンなどのオーバーヘッド動作
✅ 仕事で腕をよく使う作業
などがあります。
AAOSも、腱板断裂では夜間痛、腕を上げ下げするときの痛み、腕を上げる・回すときの筋力低下、肩を動かしたときのきしむような感覚がみられることがあると説明しています。
ここで大切なのは、
「肩が痛い=全部が四十肩・五十肩ではない」
ということです。
四十肩・五十肩では、肩関節そのものが硬くなり、他人に動かしてもらっても動きが制限されることがあります。
一方で、腱板損傷・腱板断裂では、痛みや力の入りにくさはあっても、関節の硬さは比較的少ないことがあります。日本整形外科学会も、腱板断裂と五十肩の違いとして、腱板断裂では拘縮が少ないことを挙げています。
つまり、肩の痛みでは、
痛みの強さだけでなく、動かせる範囲・筋力・夜間痛・外傷歴
を確認することが大切です。
〖腱板損傷・腱板断裂の原因と主な症状〗なぜ肩が痛くなり、腕に力が入りにくくなるのか?|ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店
腱板損傷・腱板断裂の原因は、ひとつだけではありません。
急なケガで起こることもあれば、長年の使いすぎや加齢変化によって少しずつ進むこともあります。
① 加齢や使いすぎによる腱の変性
腱板は、年齢とともに少しずつ傷みやすくなります。
特に、
✅ 40代以降
✅ 肩をよく使う仕事
✅ 重い物を持つ作業
✅ 腕を上げる動作が多い
✅ 長年スポーツを続けている
✅ 過去に肩を痛めたことがある
このような方では、腱板に負担が蓄積しやすくなります。
日本整形外科学会では、肩腱板断裂は40歳以上にみられ、発症年齢のピークは60代と説明されています。
② 転倒・外傷で急に断裂することがある
腱板断裂は、転倒や外傷をきっかけに起こることもあります。
たとえば、
✅ 転んで手をついた
✅ 肩を強くぶつけた
✅ 重い物を持ち上げた瞬間に痛めた
✅ スポーツ中に肩を痛めた
✅ 急に腕が上がらなくなった
このような場合は、単なる肩の炎症ではなく、腱板損傷・腱板断裂を考える必要があります。
特に、外傷後から急に腕が上がらない、力が入らない場合は、整形外科で画像検査を受けることをおすすめします。
③ 肩甲骨・胸椎・姿勢の影響も受ける
腱板は肩の奥にある組織ですが、肩だけで働いているわけではありません。
腕を上げる動作には、
✅ 肩関節
✅ 肩甲骨
✅ 胸椎
✅ 鎖骨
✅ 肋骨
✅ 体幹
✅ 姿勢
が関係します。
たとえば、
✅ 猫背姿勢
✅ 肩甲骨が動きにくい
✅ 胸椎が硬い
✅ 肩が前に巻いている
✅ 首や肩に力が入りやすい
✅ 腕だけで動かしている
このような状態では、肩関節の中で腱板に負担がかかりやすくなります。
つまり、腱板損傷・腱板断裂では、
腱板そのものだけでなく、肩甲骨・胸椎・姿勢・日常動作まで見ること
が大切です。
腱板損傷・腱板断裂で出やすい症状
腱板損傷・腱板断裂では、以下のような症状がみられます。
✅ 肩が痛い
✅ 腕を上げると痛い
✅ 夜、肩が痛くて眠れない
✅ 腕を上げると力が入りにくい
✅ 横から腕を上げる動作がつらい
✅ 肩を回すとゴリゴリ・ジョリジョリする
✅ 高いところの物が取りにくい
✅ 服を着替えるときに痛い
✅ 肩をかばって首や背中が張る
✅ 転倒後から肩が上がらない
日本整形外科学会も、腱板断裂では肩の挙上時に力が入らない、肩の前上面で軋轢音を感じることがあると説明しています。
ただし、以下のような場合は注意が必要です。
🟥 転倒・外傷後から肩が上がらない
🟥 腕に力が入らない
🟥 夜間痛が非常に強い
🟥 急に肩の激痛が出た
🟥 肩が変形している
🟥 腕や手にしびれがある
🟥 発熱や強い腫れがある
🟥 数週間たっても改善しない
このような場合は、腱板断裂だけでなく、骨折・脱臼・石灰沈着性腱板炎・頚椎由来の神経症状なども考える必要があります。
〖腱板損傷・腱板断裂の保存療法と自宅での注意点〗安静・運動・避けたい動き・手術が必要なケース|ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店
腱板損傷・腱板断裂では、断裂の大きさ、痛みの程度、年齢、仕事内容、スポーツ活動、筋力低下の有無によって対応が変わります。
すべての腱板断裂がすぐ手術になるわけではありません。AAOSは、多くの腱板断裂は手術以外の治療で対応できることがあり、抗炎症薬、ステロイド注射、理学療法などが選択肢になると説明しています。
ただし、整骨院の立場では、薬・注射・手術適応の判断は医師の領域です。
当院では、状態を確認し、必要に応じて整形外科での画像検査をご提案しながら、保存的なサポートを行います。
痛みの程度に合わせた考え方
🟦 軽度
腕を上げると痛いが、日常生活は大きく困らない
→ 肩甲骨・胸椎・姿勢を整えながら、痛みのない範囲で運動を行う
🟨 中等度
夜間痛や動作時痛があり、着替えや家事で困る
→ 痛みを悪化させる動作を減らし、整形外科での確認も検討する
🟥 強い症状
外傷後から腕が上がらない、力が入らない、夜間痛が強い
→ 早めに整形外科で画像検査を受ける
自宅でやってよいこと
✅ 痛みが強い動作を避ける
✅ 夜間痛がある場合は寝る姿勢を工夫する
✅ 重い物を無理に持たない
✅ 痛みのない範囲で肩甲骨を動かす
✅ 肩をすくめずに腕を動かす意識をする
✅ 猫背姿勢を長時間続けない
✅ 温めて楽になる場合は入浴などを活用する
✅ 痛みが落ち着いたら段階的に運動する
腱板損傷では、痛みを我慢して無理に筋トレを行うと、かえって症状が悪化する場合があります。
避けたいこと
⚠️ 痛みを我慢して腕を上げる
⚠️ 夜間痛が強いのに強いストレッチをする
⚠️ 重い物を頭上に持ち上げる
⚠️ 肩を強く揉みすぎる
⚠️ 自己判断で筋トレを続ける
⚠️ 転倒後の肩痛を四十肩・五十肩と決めつける
⚠️ 腕に力が入らない状態を放置する
腱板損傷・腱板断裂では、
断裂した腱そのものを整骨院で元通りにくっつけることはできません。
ここは正直に伝えるべきです。
整骨院でできることは、
痛みを軽減し、肩甲骨・胸椎・姿勢・筋力バランスを整え、日常生活で肩にかかる負担を減らすこと
です。
一方で、外傷性の大きな断裂、筋力低下が強いケース、保存療法で改善しないケースでは、医師による手術の検討が必要になる場合があります。AAOSも、腱板修復手術では腱を上腕骨の付着部へ再固定することが一般的だと説明しています。
〖ラッコ整骨院での評価とサポート〗肩だけでなく肩甲骨・胸椎・筋力・動作まで確認します|ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店
ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店では、腱板損傷・腱板断裂が疑われる肩の痛みに対して、肩だけでなく、肩甲骨・胸椎・首・姿勢・日常動作まで確認します。
腱板損傷は、四十肩・五十肩と似た症状が出ることがあります。
そのため、まずは肩の硬さが中心なのか、筋力低下が中心なのかを確認することが大切です。
① 痛みの場所ときっかけを確認します
まずは、どこが痛いのか、どのようなきっかけで痛くなったのかを確認します。
✅ 転倒や外傷があったか
✅ 徐々に痛くなったのか
✅ 夜間痛があるのか
✅ 腕を上げると痛いのか
✅ 力が入りにくいのか
✅ 肩を動かすと音がするのか
✅ 首や腕にしびれがあるのか
外傷後から急に肩が上がらない場合は、無理に施術を進めず、整形外科での検査をおすすめします。
② 可動域と筋力を確認します
当院では、肩の動きと筋力を確認します。
✅ 自分で腕を上げられるか
✅ 他動的に腕を上げられるか
✅ 外旋・内旋の筋力
✅ 肩を横から上げる力
✅ 痛みの出る角度
✅ 左右差
✅ 肩の代償動作
✅ 肩甲骨の動き
四十肩・五十肩では肩の可動域全体が硬くなることがあります。
一方で、腱板損傷では関節の硬さよりも、痛みや筋力低下、特定方向の動かしにくさが目立つことがあります。日本整形外科学会も、腱板断裂では五十肩と違い、拘縮が少ないことを特徴として挙げています。
③ 肩甲骨・胸椎・姿勢を評価します
肩を動かすには、肩甲骨や胸椎の動きが欠かせません。
当院では、
✅ 肩甲骨の動き
✅ 胸椎の伸展・回旋
✅ 猫背姿勢
✅ 首・肩まわりの緊張
✅ 肋骨の動き
✅ 体幹の安定性
✅ 日常動作での肩の使い方
を確認します。
肩関節だけでなく、肩甲骨や胸椎がスムーズに動くことで、腱板への負担を減らしやすくなります。
④ 物理療法・手技・運動療法を組み合わせます
ラッコ整骨院では、状態に合わせて、物理療法・手技療法・運動療法を組み合わせます。
痛みが強い時期は、無理に強い刺激を入れず、痛みを落ち着かせることを優先します。
痛みが落ち着いてきたら、
🟦 痛みの軽減
🟩 肩甲骨・胸椎の動き改善
🟨 肩まわりの筋力・安定性改善
🟧 日常動作の修正
🟥 再発予防・スポーツ復帰サポート
という流れで進めます。
ただし、腱板断裂が疑われる場合、画像検査や手術適応の判断は医師の領域です。
当院では、必要に応じて整形外科での確認をご提案しながら、整骨院でできる範囲のサポートを行います。
整形外科での検査をおすすめするケース
以下のような場合は、整形外科での確認をおすすめします。
🟥 転倒・外傷後から肩が上がらない
🟥 腕に力が入りにくい
🟥 夜間痛が非常に強い
🟥 急に肩の激痛が出た
🟥 肩を動かすと強い引っかかりがある
🟥 腕や手にしびれがある
🟥 肩が変形している
🟥 数週間たっても改善しない
🟥 腱板断裂・石灰沈着・骨折が疑われる
肩の痛みは、四十肩・五十肩だけでなく、腱板断裂、石灰沈着性腱板炎、頚椎由来の症状などが関係することがあります。
必要な場合は、医師による診断と画像検査を受けることが大切です。
よくある質問
Q. 腱板損傷・腱板断裂と四十肩・五十肩は違いますか?
違います。
四十肩・五十肩は肩関節周囲の炎症や硬さが中心ですが、腱板損傷・腱板断裂は肩を支える腱に傷が入った状態です。症状は似ることがありますが、治療方針が変わることがあるため、見極めが大切です。
Q. 腱板が切れていても腕は上がりますか?
上がる場合もあります。
日本整形外科学会も、腱板断裂では運動痛はあるものの、多くの患者さんは肩の挙上が可能と説明しています。
Q. 腱板断裂は自然にくっつきますか?
断裂した腱が自然に元通りくっつくことは期待しにくい場合があります。
ただし、痛みや機能は保存療法で改善することもあります。断裂の大きさや症状によって対応が変わるため、整形外科での確認が大切です。
Q. 手術が必要ですか?
必ず手術が必要なわけではありません。
保存療法で痛みや機能が改善することもあります。一方で、外傷性の大きな断裂、筋力低下が強いケース、日常生活やスポーツに大きな支障があるケースでは、手術が検討されることがあります。
Q. 整骨院では何ができますか?
痛みの場所や可動域、筋力、肩甲骨・胸椎・姿勢を評価し、物理療法・手技療法・運動療法を組み合わせて、痛みの軽減と肩にかかる負担の軽減をサポートします。必要に応じて整形外科での画像検査をご提案します。
まとめ
腱板損傷・腱板断裂は、肩を支える腱板に傷が入ったり、切れたりすることで、肩の痛み・夜間痛・腕を上げるときの力の入りにくさなどが出る症状です。
大切なのは、
「肩が痛いから四十肩・五十肩だろう」
「揉めば治るだろう」
「腕が少し上がるから大丈夫」
と決めつけないことです。
腱板損傷・腱板断裂では、痛みの出方、外傷歴、筋力低下、可動域、夜間痛、肩甲骨や胸椎の動きを総合的に確認することが重要です。
ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店では、肩だけでなく、肩甲骨・胸椎・姿勢・日常動作まで確認し、痛みの軽減と肩にかかる負担の改善をサポートします。
肩が痛くて腕が上がらない、夜に肩が痛い、転倒後から肩に力が入りにくい方は、お気軽にご相談ください😊
この記事の執筆者
執筆者:塩野圭吾
ラッコ整骨院 宇都宮鶴田店 院長
柔道整復師/インソール療法スペシャリスト
最終更新日:2026年5月29日
引用文献
- 日本整形外科学会.「肩腱板断裂」症状・病気をしらべる.
- American Academy of Orthopaedic Surgeons. “Rotator Cuff Tears.” OrthoInfo. 2026.
- American Academy of Orthopaedic Surgeons. “Rotator Cuff Tears: Frequently Asked Questions.” OrthoInfo.
- American Academy of Orthopaedic Surgeons. “Rotator Cuff Tears: Surgical Treatment Options.” OrthoInfo.
- 日本整形外科学会.「五十肩(肩関節周囲炎)」症状・病気をしらべる.
- 霞ヶ浦医療センター.「腱板断裂」.
- 日本整形外科学会.「肩周辺の症状一覧」.
施術の流れ
受付でカウンセリング表を、お受け取りいただきます。ゆっくりお書き下さい。
ご記入いただいた内容を元に、じっくりお時間をとって個室でカウンセリングを行います。他に不調がないか丁寧にお聞きします。
カウンセリングの内容を元に、あなたに最も最適な施術の説明をさせて頂きます。
ご要望がありましたら、お気軽にお伝え下さい。
施術の説明を行った後、施術を行います。身体の構造を理解したソフトな手技で、強い力は使いません。
あなたの現在の体の状況をお話致します。院で出来ること、ご自宅で出来ること、気を付けて頂きたいことをお伝えしています。
これにて施術は終了です。
お疲れ様でした!
お気をつけて、お帰り下さい。
お問い合わせはこちら
HOME
アクセス・料金
推薦の声
スタッフブログ
院長挨拶
施術メニュー
【頭・首・背中】
【肩・腕・肘】
【腰・臀部】
【股・膝・足】
- 踵の痛み・踵痛
- 種子骨障害・母趾球の痛み
- 足の甲の痛み・中足骨疲労骨折
- 足首の不安定感・慢性足関節不安定症
- 膝裏の痛み・ベーカー嚢腫
- 膝離断性骨軟骨炎
- 膝外側側副靭帯損傷・LCL損傷
- 後十字靭帯損傷・PCL損傷
- 膝前面痛
- 膝内側側副靭帯損傷・MCL損傷
- 前十字靭帯損傷・ACL損傷
- 半月板損傷
- 臼蓋形成不全
- 鼠径部痛・グロインペイン症候群
- 股関節唇損傷・FAI
- 変形性股関節症について
- 急性・慢性股関節炎
- 弾発股
- 変形性膝関節症について
- 膝に水が溜まるわけ?
- 子どもの膝の痛み
- 鵞足炎
- タナ障害
- 足関節捻挫
- 足底筋膜炎・足底腱膜炎
- 外反母趾
- 扁平足
- アキレス腱炎・アキレス腱症
- シンスプリント
- 踵骨骨端症・シーバー病
- 有痛性外脛骨
- モートン病
- 足根管症候群
- 肉離れ・筋損傷











